エストニアの病院の「e-Health」に関心した話(医療データデジタル化)

e-Estonia

おはようございます。エストニアの朝9時です。わたしが起きたら、同居人の猫も起きました。

今日は、エストニアの病院で診察を受けて、エストニアの医療データのデジタル化すげえじゃん!って身を以て思った話を書きます。よく、すごいって記事とかでは読むけど、自分で体験してみたら、ほんとに便利でエストニアやるじゃねえか……って思いました。

(事の発端)薬局で買える薬がなかった

そもそも、エストニアだからとかじゃなく、わたしは病院てものにあんまり行きません。日本でも、風邪とか引いてもほとんど行ったことないです。(病院に行ったら他の患者からさらなる風邪がうつると思っているタイプ)

なので基本は自力で治すか、漢方薬とか飲んでました。#Ilove漢方薬 #麦門冬湯 #薏苡仁 #あとは思い出せない

でも、ここ1年くらいずっとニキビが治らなくて、治らなくてというか治ってはまた同じ場所に遺跡になるみたいな負の循環を繰り返していて。

なので、ここは西洋薬に頼るしかないのか……と思って、エストニアの薬局に行ったわけですよ。

そこで「ニキビに使う薬どこですか?」って聞いたら、薬剤師さんが「処方箋はあるか?」と。

(ところで薬局の店員さんも普通に英語を話してくれるというありがたさ。)

え、処方箋なんているの?

たかだかニキビに????

と思いつつ、「処方箋はないす」て答えたら、

「処方箋なしで出せる薬はこれしかないけど」と1個20ユーロ以上する薬(クリームかな?)を薬剤師さんが指さし、さらに、「でもこれそんなに効かないと思うけど」という追い打ち。

なんだそれ。

なんかもっとノリの軽い薬はないんか!処方箋たかだかニキビでいるのか!と衝撃を受けてその日は大人しく帰宅したんですよ。

てな訳で、処方箋もらいに医者に行くか…と病院に行かない主義のわたしが重い腰をあげたわけでし…

 

でしはタイポではありません。

 

エストニアの病院に行こう!予約・受診の流れ

<予約>

  1. 自分のFamily Doctorのいる病院に電話かメールする(電話の方が話が早い)
  2. 電話口で、自分のIDを伝える
  3. そこに自分のFamily Doctorの情報とかも入ってるらしく、ああ〇〇先生ねって感じで話が進む。
  4. 「月曜日の11時半に来て」と言われる。予約完了。

予約で1番大変なのは、電話が繋がりづらかったこと。もうそれ以外は秒。ID伝えたらトントン拍子で話が進んでく。電話嫌いのわたしには最高。

Family Doctorの話(話が逸れます)

ちなみに、Family Doctorは、かかりつけ医みたいな感じで、基本的に風邪とか引いたらこの人に連絡するシステム。専門的な治療が必要だって判断されたら、この人から他の専門医に紹介されるっていう流れらしい。もちろん緊急時はそんなのろのろしてられないけどね。

Family Doctorは登録制なので、自分のFamily Doctorを探さないといけないのですが、これがなかなか一苦労だった。

お医者さん一人につき、何人まで患者を持てるかっていうのが決まってるみたいで、最初に聞いたお医者さんはもう枠が埋まってるって言われたりもした。あと、英語ができる先生っていう条件もあるし。

でも最終的には自分のFamily Doctorをゲットしました。

<受診>

  1. 予約した日時に病院に行く
  2. 先生に会う
  3. 先生がわたしのデータをパソコンで見ながら&話を聞きながら、処方してくれる
  4. 処方箋データも入力
  5. 「処方箋どこでもらうんですか?」と聞いて、先生に「は?」っていう目で見られる

いやあ噂には聞いてたけど、エストニアってマジで医療データがデジタル化されてんのかああああと感じた。

先生に会ったら、ニキビの薬の処方だけじゃなくて、わたしが前に病欠した(生理が酷くて休んだ)時のデータも見れるらしくて、「生理痛が重かったらしいけど、大丈夫?こういうピルとかあるけど、出しておく?」みたいなことまで聞いてくれた。

全部そこにわたしのデータ入ってるんだ….って先生のパソコンを見て思ったりしてた

「普段そんなに薬飲まないから、もっと気軽に買える薬があったら教えて欲しいです」って言ったら、頭痛とか生理痛に効く、処方箋なしで買える薬を教えてくれた。

あと、ニキビについても、薬を処方してくれるだけじゃなくて、このブランドとこのブランドは肌に良いからって言って、メモ書いて教えてくれた。

IMG_0065

処方箋じゃないちょっとしたアドバイスは紙のメモに手書きっていうギャップ。あとビオデルマはもう使ってる。

 

でも何より一番びっくりしたのは、処方箋って紙じゃないのね、、、!!!!!!!!ってところ。

先生に、「はいじゃあこれで終わりです」って言われて、「向こうで待ってればいいんですか?」って聞いたら、「何を待つの?」って言われて、「いや処方箋とか…」って言ったら、「もう全部ここに入ってるから」つってパソコン指差してた

 

これさあ、わたしの感覚(および日本)が遅れてるのか??と思って、ドイツ人の同僚にもこの話したら、「ドイツでも処方箋は紙だったよ〜」って言われて、やっぱりエストニアが変わってるというか進んでるんじゃんと思った。

処方箋を持って薬局に行くっていうあの流れ!あるよね!!!ってドイツ人にも確認してしまったよ。

エストニアの薬局で薬を買おう!IDカード見せれば一発。

  1. 薬局の処方箋コーナーみたいなところに並ぶ
  2. 薬剤師さんにIDカード見せる
  3. そこからどの薬が処方されたかが見れるらしい
  4. 後ろにある薬ボックスみたいな所から、薬を出してくる
  5. 「この薬は1日2回つけてくださいね」みたいな説明を受ける
  6. お金払って終わり

なお、薬剤師さんが腕にたくさんタトュー入ってて、なんかクールだった。話し方も優しくて、ありがたみだった。

それにしても、あのIDカードさえあれば何でもできるっていうか、何でもできるは嘘だけど、これすごいな?!って思った

それまでの薬のデータとか病気のデータも見れるから、いちいち「他に薬は何か使用していますか?」とか聞く必要もないしさ、持病とかもあればすぐわかるじゃん。

しかもこの薬の方が、処方箋なしで買える薬剤師さん曰く「効果のない」薬の半分以下の値段だったし。

あまりにも受診から薬買うまでの流れがスムーズすぎてびっくりした。

これはよく他の外国人の同僚や友達と言ってることなんだけど、エストニアではいろんなことがスムーズに進むっていう。(life here is easyってよく言ってる)

エストニア人が真面目ってのもあるけど、いろんな手続きに介する人が少なくて、スムーズになるようにやり方が設計されてるような感じがする。

・・・

そんなことを感じた日でした。

ニキビはまだ治っていません。

Copied title and URL