人と会うのは90分がいい、幸せそうに見える他人、パン屋さんの思い出

sunday-thoughts-tallinn エストニアで生きてる日記

今日は久しぶりに午前中に起きて、午前中から人と会ってきました。自分に拍手👏(甘い)

相手に次の用事があったから、90分だけ、わたしがタリンで1番好きなパン屋さんで会ったのですが、人と会う時間は90分くらいがちょうどいいな〜と感じました。

前にも書いたのですが、人と会うと好きな友達であっても、会った後疲れてしまうことが多いです。でも、人に会いたいという気持ちはあります。

会った後、「疲れた、、、」と思うのは、相手にも申し訳ないし、自分も疲れるの嫌だし、どうすればいいんだ?と思っていたのですが、90分だけ会うのは今の所わたしにとって良い解決策かもしれません。(もしかしたら会ってる相手も、わたしと会うの疲れると思っている可能性もあるし)

会ってる間、相手に全集中しても90分なら疲れないし、別れるときに、「もっと喋りたかったな〜」と名残惜しいくらいが、またその人に会いたいと思えるから、いいなと思いました。

名残惜しいくらいが良いって、なんか百人一首にもありませんでしたっけ?

 

今日行ったパン屋さんは、タリンでもちょっと有名で、辺鄙なところにあるのですが、わざわざ車で来る人も多いです。木金土日しかやっていなくて、パンが売り切れ次第お店も終わりなので、午後2時とかに行くと、終わってることもあります。

そこそこ高いパン屋さんだからか、来ている人も、なんだか豊かそう(経済的な意味だけじゃなく)に見えたり。。。

パンをむしゃむしゃ食べている席から、パン屋さんのオーナーとしゃべっている家族が見えました。赤ちゃんを抱えたパパと、犬を連れたママ。赤ちゃんまでお洒落な格好してるし、犬も飼ってるし、「お金あるんだろうな〜幸せそうだな〜」と思っていました(というか、感情そのままを声に出して、一緒にいた人に言っていました)。

でも、他人が幸せかどうかは見ただけじゃわからんですよね、当たり前だけど。

わたしの家族も、「外から見たら幸せそうな家族に見えてるんじゃないかな〜」とたまに母親と話していました。どう見ても可愛い柴犬、穏やかな猫2匹、働き者で優しい父親、自分の仕事が大好きな母親、特に問題のない娘(いつの間にかエストニアに行ってるけど)。でも、実態は、完璧な家族からは程遠いので、やっぱり、外から見たんじゃわからないよな〜と思います。

わたしのカナダのホストマザーが「幸せな家族なんていない」(There’s no happy family)と言っていたのも思い出します。それぞれの家庭で、外には見えない問題があるもんなんですね〜。忘れがちだけど。

 

パン屋さんと言えば、わたしは大学生時代、東京のとても美味しい個人経営のパン屋さんでアルバイトしていました。数ヶ月くらいだけど。

駒場東大前にあるパン屋さんで、お客さんがいろんな人がいて面白かったです。駒場東大前あたりに住んでいる、お金持ちマダム・おじさまたちとか、東大に通う外国人留学生とか、たまに撮影現場の差し入れを買いに来たであろう女優さんとかも来ていました。

普段会うことのないレベルのお金持ちマダム(というか、おばあさま)と話すのは新鮮でした。世界一周の旅を船でしていて南極に行った話とか、脚が悪くなる前までは春はいつも海外で過ごしていたから、東京で桜見るの久しぶりだという話とか。

こうやって書くと、マダムの自慢話みたいに聞こえるかもしれないですが、こういうのを話してても、全然嫌味な感じがしない人でした。グリッターが付いたスニーカーを履いていたのが印象に残っています。(「足元キラキラしてていいですね〜」って言ったのを覚えています)

あともう1人、常連のおじさんは、毎日ピンクのベストを着て、ジョギングをしていました。ジョギングの初めに、お店に寄ってパンを注文し、走った後に、またお店に戻って来てパンを取りに来る、というルーティーン。70代くらいだけど、毎日ジョギングしてるせいか、20代のわたしよりも元気&健康そうで、いいな〜最高の老後だな〜と思って見てました。

外国人のお客さんは、『こんにちは、ありがとう、さようなら』をちゃんと言う人が多くて、接客してて好きでした。日本のお客さんも常連の人は言う人が多かったですが。あと、袋をもらわずに、パンを裸のまま持って帰る、エコな外国人のお客さんも印象に残っています。

ポーランド出身のお客さんが、「東京では黒パンを置いてるところがそんなに無いから、ここはありがたいわ〜」と言っていたのも覚えています。まさか自分がその後エストニアで黒パンを食べる生活を送ることになるとはその時は思ってもみなかったですが。。。

 

しかし、パン屋さんというのは、「パン屋さん♬」という可愛い響きとは裏腹に、かなり大変な仕事だと、バイトしていて思いました。わたしはレジバイトなのでそんなことはなかったですが、パンを実際に作っている人は、朝早くからパンの仕込みをして夜6時の閉店以降も働いていたり、基本立ち仕事だし、よっぽど好きじゃないとできない仕事だなと思いました(多くの仕事がそうかもしれませんが……)。そんなこともあって、タリンのこのパン屋さんは週4日しか開いてないのかな。

 

タリンのパン屋さん:Karjase sai

場所:Marati 5, Tallinn

営業時間:木金土日の朝9時からパンが売り切れるまで

同じ店内に、KOKOMOというこれまた美味しいコーヒー屋さんがあります。わたしは、ほとんどコーヒー飲めないので、説得力ないですが、カフェラテ(コーヒー少なめ・牛乳多めにしてもらった)も美味しかったです。

SNS:

Facebook、Instagramの使い方が上手で、どちらもよくストーリーをお店の人がアップしているのですが、それを見るとお店に行きたくなります。(ちょろい客)

 

東京のパン屋さん:ル・ルソール (Le Ressort)

場所:井の頭線駒場東大駅前の近く

営業時間:月曜休み。朝9時から夕方6時(土日は5時まで)

注意:カードは使えないので、現金の準備を(今も変わっていなければ!)

 

どっちのパン屋さんも、すごく美味しいです。どちらの店も、全てのパンが美味しいから、どれを勧めていいかわからないです。

あ、あと、東京にあるけど、ル・ルソールの方が安いという、、、。

エストニアはどのお店も基本そんなに安くないですよね。お客さんの数自体も少ないし、他店との競争も少なそうだからかな?と思っています。あまり安くない分、外食が美味しくないと、すごくショックを受けるので、美味しいところに行きたいものです。

Copied title and URL