エストニアの病院にまた行ってきた。鬱と付き合うには薬?セラピー?

エストニアで生きてる日記

こんにちは。先週の金曜に引き続き、今日も病院へ。しかも朝の9時から。

先週は、看護師さんに症状を話して、採血・心電図をチェックしてもらいましたが、今回はドクターに会いました。ちなみに、看護師さんもドクターも女性。

わたしのストレスの原因のショボさに、呆れた風なドクター

「ストレスがあるみたいだけど、どんな問題を抱えてるの?」と聞かれ、自分の事情をひと通り話しました。

そしたら、「なんでそれを変えようとしないの?」って呆れ笑いで言われました。まあそりゃそう!それが正論よ、ドクター!

看護師さんの時は、割と親身に聞いてくれたけど、ドクターからは、『なんでこの子そんなことで悩んでるの?w』っていう雰囲気をバシバシ感じました。

 

エストニアでのカウンセリングのお値段はいくら?

「そんなに重い鬱ではないと思う」

とドクターから言われました。

「まず、Psychologist(精神分析医)を紹介するから、そこに行って、彼女からアドバイスをもらって、決断や行動の後押しをしてもらいなさい。彼女は若い患者にも慣れてるし、あと手頃な値段だから」

『手頃な値段て、一体いくらよ…』とちょっとひよりました。

こういうカウンセリングって、今まで無料のものしか受けたことがなかったので、わたしは相場がわからず……。(中高には学校専属のカウンセラーの先生がいたし、大学にも無料でカウンセリングを受けれる機会があった。あとエストニアに来てからは、一回だけ会社の先着30人のお試しカウンセリング⭐︎みたいなやつを、無料で受けたことがあった)

「確かねえ、彼女は、1時間45ユーロだったと思う」自分のスマホをいじりながら、Facebook messengerを確認するドクター。

こうやって医者同士のコミュニケーションもfacebookとかで気軽にやってるのが、エストニアっぽいなと思いました。(ウクライナもそういう印象ありましたが。パソコン盗まれた時に、警察の人とのやりとり、facebookだったし。そんな訳で、わたしのfacebookの友達には2人ウクライナの警察官がいます(余談))

1時間45ユーロが安いんだかわたしにはわからない、というか『結構普通に高くね?』と思ったのですが、ドクター曰く、「1時間70ユーロかかるところもあるから」だそうです。

 

抗うつ剤を出すか、出さないか

「薬も出せるけど、絶対必要っていう訳ではなさそうだね。薬って言っても、ドラッグみたいに、パーッと元気になる訳じゃないけどねフフフ」とドクターが笑っていました。

「薬を飲んで、一気に性格が変わるとかじゃなくて、薬はあくまで精神を少し強くしてくれるから。決断しないといけない時、行動しないといけない時に、強さが持てるようにしてくれる感じ。薬なしではやっていけないみたいな依存の状態にはならないから」と。

そう言われても、わたしはあんまり薬を飲む気は起きなかったので、「うーん、薬は別に要らないです」と言いました。

というか、『心臓の動悸は、鬱のせいで、心臓自体に本当に問題はなかったのか?』というところがまだ引っかかっていたので、「心臓のことで、まだ質問があるんですけど〜…」と口を挟んだところ、

「あのねえ、これはよくあることなんだけど、脳が問題抱えてるときに、それを考えないようにするために、どこか他の場所に問題を求めようとするんだよ。それが、腹痛に出る人もいるし、心臓に出る人もいるし、頭痛に出る人もいる。

おもしろいことに、『親戚に腸の病気の人がいた』っていう人は、腹痛に出がちだし、『心臓の病気の人がいた』っていう人は、心臓に出がちなの。」

多分、これは、わたしが前回、「わたしの近い親戚に心臓の病気で手術した人がいる」と看護師さんに言っていたのが、ドクターにも伝わっていたのだと思います。

『とにかくあんたの心臓には問題ないから!!』ということでしょうか。

 

鬱は、遺伝の影響も大きい…?

心臓の病気の可能性を真っ向否定した後に、「ただ、むしろ、精神的なものは、遺伝の可能性もあるけどね。例えば、おかあさんやおとうさんが常に不安げにしてたりしたとしたら、それがあなたにも影響してるってことはあるかもしれない」と。

それを聞いて、わたしが自分の近い血縁者たちで鬱だった人たちがいることを話したら、「もうそれはあんたも薬飲んだ方がいいわ、じゃあ」とドクターが一点変わって薬推しになってて少しウケました……。

それでもやっぱり、そこまで重い鬱状態でもないみたいだし、やっぱり薬を飲むことに抵抗もあったので、「いや、まずはそのPsychologistの人に話してみるのをやってみて、今の所は薬はいいです」と改めて断りました。

ただ今思うと、念のためもらっておいてもよかったのかな〜?とも思いますが。

それに、Psychologistのところでも薬の相談はできるってドクターが言っていたけど、この病院で薬処方してもらった方が保険がきっと効くから(確証はないですが)安そうだなと今更ながら気づいたり……。

 

特にまたオチはないのですが、ブログを書いたりするのは、何かをやってる感があって、自分の中では落ち着くというか、少し元気になることの一つなので、書いています。

とりあえずPsychologistに連絡してみたのですが、返信まだ返ってきてません。

 

英語でも精神的なケアが受けられることがありがたい。

完全にこの記事を終わらせようとしてたところでふと思い出したのですが、日本の大学の授業で、「日本に来た留学生が、精神的なケアを受けるのが難しい。英語に対応できるカウンセラー・精神分析医がまだまだ少ない」みたいな話を聞いたことがあります。

特に、留学なんて異国で過ごす訳だから、ストレスも多いだろうに、わかる言語でカウンセリングなどにアクセスできないのは、確かに結構大きな問題なんじゃないかと思います。

この授業を持っていた非常勤の先生は、留学生にも対応した英語でのカウンセリングをやっている数少ない(?)人のうちの1人でしたが。

この話を思い出してみると、わたしは今普通にファミリードクターも看護師さんも英語で話してくれるし、ドクターに紹介してもらったPsychologistの先生も、「エストニア語と英語対応」とウェブサイトに載っていたので、エストニア語ができないわたしにとって、ありがたい環境だな、と思います。

ただ、エストニアでも、英語が話せるファミリードクターを見つけるのは、超簡単!っていうわけではないのですが。Psychologistも、紹介してもらったからすぐに見つけられたけど、自力では見つからなかった可能性もあるし。

あと、Psychologistの先生、予約待ちあるかもしれないね〜とドクターも言ってたくらいなので、もしかしたら英語対応できる人は限られていて、そのPsychologistは人気だっていう可能性もあるかも。(そしたらやだな〜。待ちたくないよ…)

まあ何はともあれ、今の所エストニア語ができなくても、ここまで医療サービスを受けれているのはちょっとすごいな、と思いました。

 

今日もまた、家に居たくなくて、カフェに行ってたのですが、早くオフィス開けてほしい……。

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