エストニアの病院で「軽い鬱だね」と言われた話。

エストニアで生きてる日記

こんにちは。突然のいい天気で背中に射す日が暑い…!

前の記事で書いた通り、ここ1週間くらい動悸が止まらなくて、困っていました。

朝起きた時はもちろん、家で仕事している間もおさまらないので、仕事に集中できない。

動悸だけではなく、悪寒がすごくて、大して寒くないのに体がぶるぶる震えたりしてた日が数日間ありました。

とにかく、心臓がばくばく打ってるのが怖かったので、病院に行こう!と一昨日ついに決心しました。

しかし、電話が繋がらない…。

何だろう、コロナのこともあって混んでいるのかな…と30分くらい待ちました。

やっと繋がって、「今日予約できますか?」って言ったら「もう今日はいっぱいだから明日来て欲しい」とのこと。

そんなわけで、昨日病院に行って来ました。診断結果は、軽いうつ状態らしいです。

 

心臓はばくばく打っていなかった。

わたしはもう自分の心臓が弱いもんだと思っていたので、なるべく動かないほうがいいと思って、わざわざタクシーに乗って病院に行きました。まあ、タクシーって言っても、2.9ユーロなので、安いのですが……。

病院についたら、前にも見覚えのある看護師さんが、「Yumiko?」と聞いて来て、わたしを診察室へと導いて行きました。IDカードも何も見せてない。

今までの症状を説明しました。わたしも看護師さんも英語が完璧ではないので、「I don’t know how to say this in English, but…」ってお互い言ってたのがウケました。

血圧を測り、心電図をとり(突然、上裸になるというイベント)、採血もしました。

関係ないですが、会社の健康診断でも、「採血したくない…」と言ってしなかったので、大学に入学して以来、実に7年ぶりの採血でした(怖かったけど、意外と痛くなかった)。

 

「心電図も血も何も異常はないみたい」と言われました。

「心臓もばくばく打ってないってこと?」と聞いたら、「心臓も別に速く打ってない」と。

本当にびっくりしました。え、じゃああれ何だったの?っていう…。気のせいだったの…?

 

「なにかストレスあったりする?」と聞かれました。

思い当たることがあるので、「ある」と答えたら、「じゃあストレスのせいかもしれない」と。

 

脳を守るために、体に不調が出ていた?

「これは英語でちゃんと説明できるかわからないけど」という前置きとともに、看護師さんがしてくれた話がすごくほ〜〜と思ったので、書きます。

「ストレスが強いと、脳がなるべくそのことを考えないように、いわば脳を守るために、心臓が痛いと感じるようになったりする。そうすれば、意識が心臓に向いて、ストレスに向かなくなる。人間の体っておもしろいようにできてるよね〜」と。

これ、常識なんですかね?わたしは知らなかったので、「へえ!!!!」って妙に関心・納得しちゃいました。

へえへえボタンがあったら押してた(古いし、スベってるよ)。

 

じゃああの心臓がばくばくする感じは、ストレスに直面しないように脳が作り出した偽の症状だったのか?と。なんかすごいし、こわ〜とも思いました。

あんなに、リアルにばくばく心臓が速く打ってる感覚があったのに、わたしの心臓はいたって普通に動いていたと。平常運転だったと。ただ、問題を抱えてたのは、脳の方だったと。

 

そんなに軽く言う!?「中度の鬱みたいよ〜」

そんなふうに驚いていると、ぺら一枚の英語のアンケート用紙を渡されました。それぞれの質問に対して、0−3で答えていくようなものでした。

 

「眠れない・眠ってもすぐに起きてしまう/全く起きられない」

→当てはまる。最近、長く眠れなかった。

「食欲が無い/過食気味だ」

→これがめちゃくちゃ当てはまる…!最近、特に朝と夜の食欲が無かった。でも痩せるからいっか〜と思っていた。

「何をするにも、疲れている」

→これもめちゃくちゃ当てはまる。疲れるようなことしていないのに、ずっと疲れていた。

「自分の人生が失敗のように感じる」

→当てはまらない。失敗(failure)って言葉が強い気がして、「え、そこまでは思わない…」と思った。

「人を失望させているような感じがする」

→これも当てはまらない。そもそも人に期待されてるとか思ってないし。

 

こんな感じで、10個くらいの質問に答えていって、その点数を足していく感じだったのですが、「アンケート終わりました〜」って看護師さんに見せたら、まるで占いの答え合わせを見るかのように他の用紙を見ながら、「軽い鬱状態みたいね〜」と。

 

全然予期してなかったので、これもびっくりしました。

「ていうかこんなアンケート用紙でわかんの!?」っていう疑問もちょっとありますが…。

 

驚くと同時に、ほっとした感じもありました。

原因不明の動悸が怖かったけど、鬱状態だったのか〜って。

あと、そういう症状名が与えられた途端、『休んでいいんだよ』と認めてもらったような、許可してもらったような気持ちになるのは、なんでなんでしょうね?

 

これから、どうする?

看護師さんから、採血を他の大きな病院でも検査するから、「また月曜日に来てね」と言われました。

あと、「その時に医師とこれからどうするか話すことになるから」とも。

わたしのファミリードクターは、精神科との繋がりが強い人らしく、「彼女はそういうことにすごく詳しいし、必要であれば、良いセラピストも紹介できるはずだから」と看護師さんから言われました。ら、ラッキー…?

 

病院に行くと、癒される。

今回に限ったことではないんですが、病院に行くと癒されます。

人が、自分の心配をしてくれてるというか(そういう仕事だよ)、そういうのって、嬉しくないですか?

自分の症状を話して、ちゃんと聞いてくれるし、ありがたいなと思いました。

家族とか友達に、そういう関心を求める人も多いと思うんですが、誰かに関心を持ってもらいたい、心配してもらいたいとか思っても、そういうのって、お互い負担な気がします。

でも、病院に行くと、合法的に(?)心配してくれるし、関心を向けてもらえるので、わたしは癒されるのかなと思います。美容院とかもちょっとそういうところあるかも。

これ文章でちゃんと伝わってるか不安ですが……。わかってくれる人いるかな。

 

チームリードにも話したら

ちょうど病院に行って家に帰って来た直後に、隔週のチームリードとの1on1(一対一のミーティング)がありました。

わたしは、このことも「チームリードに共有しておきたいな」と思っていました。

というのも、今週は心臓のばくばくが気になって、仕事に集中できなくてあまり進まなかったし、これからも同じようなことがあるかも知れないと思って、後から、「なんで仕事が進んでいないの?」と聞かれるよりは、先に共有しておきた方がいいな、と。

あと、他の会社・他のチームのことはわかりませんが、わたしは、このチームでは、基本的にチームリードにはなんでも相談して良いと感じているので、このことも言っておきたいと思いました。

が、なかなかスムーズに行かない。

よりにもよって、今やってる仕事のデータで気になる個所があって、そのことについてぐだぐだと話してたら、時間が過ぎていく過ぎていく……。

「このままミーティング終わりにして、言わないでおこうかな」という考えも頭によぎったのですが、最後やっぱり言っておきたい気持ちがまさり、

「健康状態のことを共有したくて、あの実は、今日医者に行ったら、ずっと心臓がばくばくしてたんだけど、それは実は心臓の問題じゃなくて、というのもわたしの親戚に心臓の病気をした人がいたから、わたしも遺伝してるんじゃないかと思って、でも違くて、血液も心臓も問題なくて、問題は中度の鬱状態らしくて、そのストレスから脳を守るために、心臓がばくばくしてるような錯覚してたらしくて、最近それであまり仕事に集中できていなかったから、とりあえず共有しておこうと思って!」

とまさにこんな感じで、なるべく深刻に聞こえないようにと思っていたら早口になってしまいました…。

わたしのバタバタした説明を一通り聞いたリードは、「病院に行ってどう感じた?」と一言。

「安心したけど、同時に怖かった。今まで感じてたことが、本当じゃなかったていうのが怖いなと思った。でも、心臓の病気じゃなくて良かったとも思った」と答えました。

「仕事のことは心配しないでいいから、思い通りに仕事ができなくても罪悪感を感じないでね。今は自分のことをいたわって」と言われました。

チームリードとして100点の回答では?と感心しつつ、ありがとうと言いました(多分、言ったはず。言ってて欲しい、過去の自分よ。)

 

迷ったけど、チームリードに言って良かったなと思いました。

こうやって、チームの誰か1人でも今の状態を知ってておいてくれるのは、安心だし、リードから、仕事のことはそこまで心配しないでいいと言われたら、何か肩の荷がおりました。

正直、仕事のことはそこまでもともと心配していなかったし、ストレスの原因は仕事ではないけど(むしろ仕事があるおかげで助けられている)、すごくほっとしました。

 

この話に何か結論があるわけでもないのですが、多分、鬱とかってそんなに珍しいことじゃないし、こうやってブログに書いたら、あ〜こういう人もいるんだ〜と思ってもらえれば、ちょっといいな、と。

わたしも、鬱って聞いた時、え!?って思ったけど、身近な家族やエストニアの友達にも鬱/鬱だった人たちがいるから、ショックが少なくて済んだんだと思います。

だから、鬱をなんかやばいものじゃなくて、こういうこともあるよね〜って感じで書きたかったです。書けてたらいいな。

 

あと、不調を感じたら抱え込まずに、病院に行くのもありですね!日本にいた頃は病院嫌いというか、病院に極限行かない生活をしていたのですが、意外と病院も良いもんだなとか思い始めてきました。

 

あと、また診断料無料だった。ありがたみ。

まあ、毎月毎月、給料からがっつり税金引かれているので、こういうところに回っているのかな、と思います。

 

みなさんもそこそこにお元気で!

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