スポイラーアラート:日本じゃないよん
エストニアに興味のある人ならきっともうお馴染みのテクカンファレンスLatitude59が、2019年冬からエストニア以外の国に進出決定。
その国とは、じゃじゃじゃじゃじゃじゃん、、、、
カナダ!!!もっと詳しく言うと、カナダのトロント!!!
これ、Latitude59の最終日の最後の締めスピーチで発表されたんだけど、個人的にはかなり楽しみ。
そんなわけで、今回は、「Latitude59、エストニア・タリンから、カナダ・トロントに行くってよ」の話を書きます。
Latitude59とは
そもそもLatitude59って何…ってなってる人がもしかしたらいるのかも知れないですが、エストニアから生まれた大きなスタートアップ・テクカンファレスです。2012年にスタートして、今年で8年目。わたしは今年初めて行ったけど。
エストニア初のスタートアップカンファレンスっていうと、sTARUp dayとかもそうだけど、Latitude59の特徴は、e-governence・電子政府を推しているところなのかな、と。
公式ウェブサイトも、
Latitude59 is the flagship startup and tech event of the world’s first digital society.
Entrepreneurship and digital technology aren’t limited to startups. They matter in society and governance.
と、電子社会・電子政府を推してる。ただのテクイベントじゃなくて、エストニアの電子政府ぶりを世界にアピールする狙いが強そう。e-Residencyチームやstartup estonia、invest estoniaなども参加してた。(sTARTUp Dayには、invest estoniaは来てなかった)
参加スタートアップ・団体も、同じエストニアのスタートアップイベントsTARTUp Dayより国際的な気がする。日本からは福岡市も来てた。
Latitude44:Latitude59がトロントへ
エストニア・タリンがLatitude59なら、カナダ・トロントはLatitude44。
これで気付いたんですけど、latitudeって緯度って意味だったんですね……(超今更)。タリンは北緯59度、トロントは北緯44度だからかあ。なるほど。単純ね。
トロントでのテーマは、「テクノロジー、産業、電子政府、そして音楽」らしい。音楽、がめちゃ気になる!!!
Last Day of @Latitude59! The ultimate tech networking event from Tallinn, Estonia is heading to Toronto Nov 14-15 at the WE: Global Learning Centre. Don’t miss your chance to get in on the fusion of technology, industry, e-governance, and music at #Latitude44TO Photo: @Latitude59 pic.twitter.com/6wy39TB5QW
— Latitude44TO (@Latitude44To) May 17, 2019
なんでトロントなの?と思ったんですが、(1)トロントも意外とスタートアップ盛んになっている(50以上のアクセレレーター、インキュベーターが身近に存在)、(2)トロントがGoogleと共にスマートシティを目指しているということが大きな理由なよう。
特に、この2個目の理由がおもしろい。
トロント、Googleの姉妹会社によって、スマートシティ化。反対勢力も強し。
2017年に大々的に打ち出された、Googleの姉妹会社SideWalksがトロントの代理店と共に、トロントを再開発してスマートシティにしちゃうぞという計画。
具体的には、自動運転車、ゴミの自動回収、シェアコミュニティスペースの設立など。すでにSideWalksはトロントの未使用の土地を買収してるらしい。
しかしこれにはトロント住民からの反対も大きくて、SideWalksとのプロジェクトを決めた政府団体を訴えたりもしているらしい。。。
なんで反対が大きいかっていうと、このスマートシティの計画だと、人々の情報を得るためのセンサーがスマートシティに埋め込まれる予定で、そうするとトロント住民の情報が一民間企業に握られていいのかという意見があるらしい。
賛否両論いろいろあるみたいだけど、Latitudeの開催都市としてはあってそうだな、と。トロントでのLatitude44ではスマートシティへの反対意見も聞けたら面白そうだなあ。
エストニアのLatitude59では、電子政府がこれ以上進んでいいのか?みたいな反対意見とかってあんまり聞かず、電子政府を進めていく前提でのカンファレンスだけど、トロントのLatitude44ではスマートシティへの反対意見が大きい中で、「これからどうしていくのか?(スマートシティ化を進めるのか、立ち止まるのか)」みたいな討論ありきのカンファレンスだったら面白そう。
ちなみに、Latitude44はいつ?
なんでこんな寒そうな時期に!と発表を聞いたときに思ったんですが、トロントで、今年11月14日・15日、WE: Global Learning Centreという会場でやるらしいです。
11月のトロントの気温は大体、最高気温9度、最低気温2度くらいらしい。タリンよりはあったかそうだ。
Latitude59はピッチ大会が一番楽しかった。Latitude44はどんな感じになるのかな?