アテネで顎が突然腫れて、顔がおっきくなった話(ほんとにそれだけの話)

エストニア関係ない

こんにちは。

いや、タイトル通りの話なんですけど、アテネに行ってたんですね、先日。

旅行とコワーキングスペースの取材を兼ねて。

estonian-mania.tokyo

でも、その初日に、(自分的に)とんでもないことが起きてたんですよ。

飛行機降りて、宿に着いて、短いフライトとは言え、乗り継いだせいか結構疲れてたんですね。

そのまま、ガーッと夜中の3時まで寝てたんです。

そして、そろそろ歯でも磨くかと思って、起きたら、なんか顔ていうか顎に違和感あるなあと。

でも寝ぼけながら、歯磨いて、また寝たんです。朝まで。

朝起きて、鏡見て、二度見ですよ。

なんか顔がでかくなってる………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「え、顔このサイズだっけ?」

って固まりました。

なんか、違和感もあるし、なにこれ、なんなの。

むくんでるだけかなと、初め思いましたが、1日観光してても元に戻らない。

次の日の夕方に友達と合流したんですが、中高大と一緒に過ごしてきた友達も、

「なんか顔でかくなってるよね?」

と。

こりゃあなんかまずいことになったな、とようやくちゃんと焦り始めました。

mom-athens-inflation.PNG

母へ送ったメッセージ

ネットで色々検索したりして。リンパ腺の場所だったので、そこらへんの検索ワードで検索かけて。

そしたら「早期に病院に行った方がいい」というコメントを見つけたんです。

 

ギリシャで病院に………

エストニアでも行ったことないのに…………………

 

いやあでも一生この顔の腫れと共に生きるのも嫌だなと思って、宿のおっさんに、「顎が腫れたから病院に行きたい」という旨を伝えました。(腫れるは、swollenって言うんだってさ)

すると、速攻電話してくれて、ここが昼間は空いてるから、行けばいいとメモを渡してくれました。(おじさんが書いてくれたメモ、なんか捨てたくなくて、エストニアに持って帰って来たんですが、失くしてしまった…)

 

じゃあ早速行くかと思って、google mapで検索したんです。

そしたら、レビューが付いてて、結構たくさん。しかも酷評。

「公立病院だから、いつでも混んでる」

「施設は古くて、汚い」

「金があるなら、私立病院に行った方がいい」

などなどなど………

顎が腫れてる私を、さらに不安にさせるような文言が溢れてるわけです。

 

「まじかあ…」と思い、そうだ、ギリシャの日本大使館に聞こうと思い立ちました。

日本人の人で、病院行きたくなる人として初めてじゃないだろうし、大使館で働いてる日本の人だってギリシャで病院行くことあるはずだから、オススメの病院とか聞けるだろうと思ったんですよ。

 

そんなわけで、プルルルルルルルルルルルルルル。

「日本大使館です」

「こうこうこうで、顎が腫れてて、病院行きたいんです。エストニアのID持ってます、エストニアで保険にも入ってます。」

「大使館としては、病院を紹介することはできません」

え。

え。。

え。。。

「どこが良いとは言えないです」

「じゃ、じゃあ、大使館の人が、個人的に、病気になった時とか怪我した時に行く病院はどこですか?」(食い下がるわたし)

「それも、言えませんね」

うそーん。

そんな訳で、教えてもらえませんでした。

 

なんで?なんか、いまだに理由がよくわからないんだけども。

ウクライナで盗難にあった時も、全然日本大使館の人、助けようとしてくれなかったから、もう大使館というもの自体に対して、微妙に不信感を覚え始めている今日この頃。

 

まあ、そんな悪口は置いといて。

でも、ギリシャの日本大使館の人が唯一ナイスアドバイスだったのは、「宿の人にでも聞いてください。病院が嫌なら、薬局でも良いんじゃないんですか」っていう投げやりなアドバイス。

 

これが、結局、解決法だった。

大使館の人との電話で、スカイプで数百円使った後、絶望感に浸りながら、宿の人に話に行った。

そしたら、今度は若いお姉さんで、「顎が…」ってまた一から事情を説明した。

「すぐ近くに薬局がある。女性たちが切り盛りしてて、すごく腕のいい人達。英語も話せるはず」

と教えてもらった。

それ聞いて、スタバの近くの薬局へ。

ちょっと怖そうな若いお姉さんがどーんと構えてる。なんつーか、日本では見ないタイプの薬剤師さん。化粧バッチリ、胸元オープンみたいな。

「顎が突然腫れて…多分抗生物質(anti-biotics)が効くと思うんですけど…」とお姉さんの貫禄に怯えながら薬の注文をすると、

「抗生物質じゃなくて、anti-inflammation」

と言われる。

 

最初、インフレ?と謎に包まれる。

「swollenって言ったでしょ?それinflammationだから」

と呆れたように、なんども言われる。だから、私も馬鹿の一つ覚えのように、anti-bioticsじゃなくて?anti-inflammation?となんども聞き返す。

「とにかく抗生物質は、こういう時は違うから」と投げやりに説得される。

もうよくわからないけど、抗生物質じゃないって言ってるから、そうなのか…と思い、おっけーと言う。

「朝昼晩、食べた後に飲んで。

これ飲んでみて、治らなかったら病院行きな」と言われる。

greek-anti-inflation

渡された謎のお薬

 

宿に帰って、大人しく飲んでみる。

その後も、夕飯食べた後に飲んでみる。

 

翌朝、なんかもう既に顔が一回り小さくなってる。

友達にも、「顔小さくなったじゃん」、と言われる。

すごいぞ、anti-inflammation。

すごいぞ、アテネの薬局のお姉さん。

 

そんな訳で、顔が腫れたけど、薬剤師さんのナイスアドバイスで、1日でほぼもと通りになった。その後も飲み続けて、完全に元に戻った。元の丸顔に。

 

EU共通の健康保険カードがあるらしい

次の旅行の前には、それに入っておこうと思った。エストニアの保険もEU内で効くらしいけど、そのカード持ってた方が確実だからってJobbatical(エストニアへの移住諸々を手伝ってくれるエストニアのスタートアップ)の人に言われた。

「エストニアに帰ったら早速登録しよう」

と思ったはいいけど、そういう書類手続きとかが本当に苦手だから、帰ってきて2ヶ月たった今も申請してないし、なんならギリシャ帰ってきてからまた別の国に行ってしまったりもした。懲りないね。

 

でも、次旅する前には、必ず申請するぞ……

ヨーロッパに住んでる人がいたら、申請したらいいんじゃないかと思います。

あと、何かあったら薬局が助けてくれることもあるというのは、意外な発見でした。病院行くよりもお金もかからないし、手軽だし、良いね。<完>

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