エストニアのオフィスには犬が欠かせない。
LIFT99のCo-founderであり、エストニアを代表するスタートアップの一つPipedriveのCEOでもあるRagnarさん曰く、
「オフィスに犬が禁止なんて、考えられない」そうです。
(ウクライナ・キエフにエストニア国外初のLIFT99ハブを作る際に、ウクライナの建物は基本的に動物が禁止だったので、どうにか動物オッケーにできるようにかなり尽力したと言います。詳しい顛末はエストニアに続け!次なるスタートアップ国家は、紛争が続くあの国……?で。)
わたしが働くエストニアの会社も、もちろんお犬様大歓迎です。
今日は、そんな犬事情について書こうと思います。
どうやって世話してるの?オフィスに来るワンコたちの事情
日本に住む親に、エストニアのオフィスにいるワンコたちの話をしたら、「どうやってうんことかおしっこしてんの?」と聞かれました。
実家では猫2匹と犬1匹飼っていたので(今は猫1匹・犬1匹)、動物と言えば、まず気になるのは糞尿の処理なようです。
わたしの会社にいるワンコたちは、オフィスが飼ってるというよりも、飼い主である社員が連れてきているワンコたちです。
なので、糞尿の処理をするのも、もちろん飼い主である社員です。
同じ階に、シベリアンハスキーみたいだけどシベリアンハスキーではない犬がいます。その飼い主は、1日に2、3回オフィスからワンコとともに出て、散歩に出掛けています。散歩中に尿やうんこもしているのでしょう。
基本、オフィス内で尿・うんこはしない決まりになっているのか、オフィス内でしているのは見たことないです。
ただごくたまーーーーーに、「犬のうんこが落ちてるんだけど!!!」ってslackを見ることもあります。まあなので例外もあります。1年以上働いて2回くらいしか見たことないので、本当にごくたまにですが。
オフィス内で、ワンコたちがそれぞれ水飲んだり、えさを食べてるのはよく見かけます。でも常に飼い主のそばにいます。
というか、基本、リードで飼い主の席の側に繋がれています。
かわいそうって思う人もいるかもしれないけど、飼い主大好き!!!っていう犬も多いし、家でお留守番するよりも、一緒にオフィスに来て飼い主のそばにいるほうが幸せなのかもしれません。
どのワンコもオッケーというわけではない。厳しい(?)ルールをクリアし、オフィスに通うワンコたち
これはどのエストニアの会社も共通という訳ではなく、あくまでわたしが働くエストニア企業の話になるのですが、ワンコにもちゃんとワンコなりの入社基準があります。
吠えない、噛まない、他の犬と喧嘩しない
まあつまり、優等生なワンコしかオフィスには来れない訳です。
わたしの実家で飼っている柴犬は無理です。飼い主に似て?、社会性もないし。かわいい顔してるんですけどね。すんごく。
だからというか、最近(強制リモートワークが始まる前)オフィスで新しく、柴犬を連れてきている社員がいて、ちょうびっくりしました。
え柴犬いけるんだ?!って。
柴犬は可愛いんですけど、ツーンとしてるし、警戒心が強いし、オフィスには向かないと思ってたんですが、エストニアにいる柴犬は一味違うんでしょうか。。。
犬アレルギー・犬が怖い社員はどうしてる?
これ、タイトルに「どうしてる?」と書いておきながらあれですが、知りません。
犬がいることが当たり前すぎて、犬が怖い人がこのオフィスでどう生き延びてるのか不明です。
わたしのチームの同僚は、実は動物アレルギーらしいのですが、それでも犬が私たちのデスクの近くに来ると、携帯持って近づいて写真撮りに行ったりしてます。大丈夫なのか。
現状、どのフロアにも犬がいるので、逃げ場がない状態です。ただ、どうしても犬が無理な人は、チームリードに相談したりできるんじゃないかなと思います。今までも今もそういう人がいなかった/いないことが驚きですが。。。
犬がいてよかったと思う瞬間。
わたしは、日本で犬を飼っていますが、犬がそんなに好きな訳ではありません。5歳からずっと側に猫がいるせいもあってか、圧倒的猫派です。「柴犬飼いたい!!」って言い出したのは、わたしなんですけどね。。。小学生ってそんなもんです。
でも、オフィスに犬がいると、癒されます。
わたしの席から、キッチンに向かう途中には、コーギーを飼っている社員がいます。しかも、3匹とか4匹のコーギー。
親がコーギーのブリーダーをやっているらしく、コーギーまみれです。
で、キッチンに向かう時に、よくその中のコーギーの1匹(多分一番老いてるやつ)が虚無な顔して寝っ転がってるんですよね。
なんか、もう、人間がそばを通っても動じないんです。ごろーーーーーーーーんってただただ寝てる。
仕事の合間に、その顔を見ると、自動的に癒されます。It’s automaticです。(©️宇多田ヒカル)
あとは、わたしの会社の会議室は全部ガラス張り、というか、透明で中が丸見えな仕様になっているのですが、会議室を横切るときに、人間たちが真剣にミーティングしている足元で、でっけーゴールデンレトリバーがこれまたごろーーーーーんと寝てるのを見たりすると、癒されます。
人間たちが真剣に働いてると、息が詰まりそうになるところを、犬たちが緩和してくれてる気がします。
たまに、オフィスで子どもを見かけると、同じような気持ちになります。大人たちが仕事してる横で、Switchで遊んだり、昼寝したりしてるんです、子どもが。
「気張らなくてよくない?休んでもよくない?」って思わせてくれます、犬やら子どもが。
まあ子どもにも色々あるだろうし、犬もなにか悩みとか抱えてるのかもしれませんが。
それに犬や子どもがいないときでも、普通に休んでますが。
……
実家には犬と猫がいて、彼らはもう10年以上私たちと一緒にいるのですが、もし人間だけで過ごしてたら絶対もっと家の中がギスギスしてたと思います。
犬やら猫が食っちゃ寝、食っちゃ寝してるのを見ると、癒されるし、人間同士の会話の糸口にもなります。「見て、また寝てるよ」って報告したりとか。
実家と一緒で、オフィスも、犬たちがいるおかげで、社員同士の関係も良くなってるっていうこともあるんじゃないかなあ〜と思います。
(※天津木村の「あると思います!」のGIF動画を探したのですが、出てきませんでした。)
リモートワークの今、ワンコたちはどうしてる?
最近はウイルスのせいで、オフィスにも行けず、人間の同僚だけではなく、犬たちにも会えない生活が続いています。
会社のSlackでは、リモートワーク中のワンコに関する報告も。
例えば、「うちのワンコは、自分がずっと家にいるから喜んでる」とか。
「今自分の足置き場としての役割を担っている」とか。(ちょうふわふわなサモエド※)
「いつも会社に行くのを楽しみにしてたから、不満げだ」とかまで。(人懐こいゴールデンレトリバー)
三者三様です。
オフィスに来れるのは、お犬様だけ?
わたしが知る限り、今はオフィスにワンコしかいません。
昔は、ウサギを連れてきたり、エストニアではない他国のオフィスでは、モルモットを連れてきてる人もいたようです。
ただ、今こんなにたくさん犬がいる状況だと、他の動物は怖がってしまうかもしれないので、しばらくは犬オンリーなんじゃないかなと思います。
犬と共に育って犬に慣れている鳥とかならオッケーなのかな…。可能性は未知です。
またオフィスに行けるようになったら、ワンコたちに癒される生活が始まるといいなと思います。飼い主もワンコも元気でありますように。
わんわん。(“ちゃんちゃん”のノリで読むのがポイントです)