こんにちは。その後あまり続報がなくて『進んでいるのか、頓挫しているのか…?』と気になっていたエストニアのデジタルノマドビザが、ついに現実味を帯びて来ました。
エストニアで6月3日、「デジタルノマドビザ」発給の要件を盛り込んだ外国人法(Välismaalaste seadus)の改正法案が議会で可決され、成立した。施行日は7月1日の予定。デジタルノマドとは、就労の場所を自由に選びながらインターネットを利用して業務を遂行する新しい働き方であり、内務省はエストニアが同ビザの枠組みを作る最初の国の1つになるとしている。(JETRO)
The Estonian parliament on 3 June adopted amendments to the current laws to create a digital nomad visa that would allow people to come to Estonia as a tourist and at the same time continue working for a foreign employer or as a freelancer independent of location.(Estonian World)
エストニアデジタルノマドビザは、どんな人向け?
- IT、金融、マーケティング分野で働く人が中心になるだろう
- エストニア外の会社で働きながら、エストニアにも住むことができる
- もしくは、フリーランスをしながら、エストニアにも住むことができる
(ソース:Estonian World)
日本のIT企業で働いている人が、「この期間だけエストニアに住んでリモートで働いてみよう」ということができたり、日本のクライアントを中心にフリーランスで働く人が、エストニアに住むこともできるようになるということでしょうか。
エストニアデジタルノマドビザの条件は?
デジタルノマド的な働き方をしている人なら誰でもビザが取れる、というわけではなさそうです。その他のビザと同じような申請条件・基準が課されるとのこと。1年に1,800人までビザを発給する予定らしいです。(ソース:Estonian World)
まあでも、エストニアの他のビザも、そんなに取るのが難しいかというと、そうでもない気がするので(主観です!!!)、このデジタルノマドビザも取るのがめっちゃ難しくなるってことはなさそう。
具体的な申請条件やデジタルノマドビザでどのくらいエストニアに滞在できるのかといった点はまだ発表されていません。追記:最大1年まで滞在できるようです。(ソース:Forbes)
エストニアデジタルノマドビザのメリットは?
エストニア内務省大臣のMart Helme氏曰く、エストニアのデジタルノマドビザのメリットは、
- エストニアのスタートアップエコシステム
- EU市場へのアクセス
- エストニアでは英語がよく通じる・エストニア語が必須ではないこと
- e-residencyのプログラム
だそうです。
確かに、エストニアのスタートアップ界隈は、小国というせいもあって、すごく密だし、すぐに繋がれる。誰々と繋がりたい・会ってみたいと思っていたら、テクイベントや近所のレストランですぐに会える。(ちなみに、トミーキャッシュとも会える)
ただ逆に言うと、スタートアップとかに限ったことではないけど、すぐに人と会い尽くしてしまうというデメリット(?)もあるかもしれないです。
さらにもっといろんな人と会いたい!となったら、やっぱり大きい都市に行った方が人と会えるんじゃないかな〜とたまに思ったり思わなかったり……。
エストニアがデジタルノマドビザを発行する目的は?エストニアにどんなメリットがある?
同じくエストニア内務省大臣のMart Helme氏によると、
- エストニアの電子国家(e-state)としてのイメージの強化
- 世界でのエストニアの影響力の強化
- エストニアが持つ電子ソリューション(e-solutions)の輸出の促進。特に「現在の経済危機から回復するために重要」とのこと。
「え、そもそもエストニア経済危機だったの?」ってところが引っかかりましたが。コロナの影響で確かに経済は停滞しているだろうけど…。経済危機って形容するほどなのかはわからない。
エストニアにとってもデジタルノマドビザを取る人にとってもwin-winなビザになればいいですね。(まるで棒読み)
施工日の7月1日に近づいたら、デジタルノマドビザについてもっと詳しい情報が出てくることに期待して、ここら辺でHead aega👋🏼